三陀山(931m)

【前書き】
 三陀山は野峠から国道496号線で山国町方向に下っていくときに正面に見えたり、右手に見えたりする山です。前回登った苅又山の北東に位置する山です。この山も登山道が不明瞭と言うか、無いと言うか、そんな山です。地図が読めないと危ないかも。

【年月日】’05.5.15(日)
【コースタイム】薬師林道分岐(6:35)→登山口(6:50)→三陀山(8:25-40)→峠(9:10)
         →登山口(10:05)→林道分岐(10:15)
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウォッちず地図閲覧サービス(試験公開) 503017 2万5千分1地形図名:英彦山 [北東]
【注意事項】コースに沢を使う場合、滑落注意。

【写真と解説】

国道496号線から三陀山
地図を見ると国道496号線は野峠から槻木まで概ね三陀山の北から東側の縁に沿って走っているのが分かります。

どこから登るか、地形図を見ながら数日検討し、山国町の轟集落から薬師林道に入り、林道分岐に駐車して、二万五千分の一地形図に描かれている峠越えの道で峠まで出て、峠から尾根伝いに三陀山を目指すことにしました。

この時点で林道の状態も峠越えの道の状態も分からないので、駄目なら引き返すつもりでした。
登山口
標高495m地点で薬師林道は左右に分岐します。

登山口は右側の林道です。分岐地点から少し右の林道に入ったところに駐車しましたが、こちらの林道は幅も広いので登山口まで乗り入れも出来そう。

私は約500m位、登山口を探しながら歩きました。林道が大きくカーブする地点に峠道の入口があるはずなのですが、標識はありませんでした。

しかし、地形図上では、ここしかない。
登山口の渓流
林道の登山口と思われる地点から山に入り込むと直ぐに渓流があります。

結構、感じの良い流れですが、既に蚊のような虫が群れていたので暑くなるとうっとうしいかも。

登山口と思って入り込んだものの何も印は無し。杉の植林に赤いテープが有ったものの地形図上の峠道の方向と異なるので却下。

結局、地形図と磁石を頼りに進路を決める。
峠道?登山道?
特に道も印も無いので東を目指して登りました。この沢を詰めて行きました。

上の方では急斜面で登れなくなったので尾根に上がりました。

結局、このコースでは、三陀山に直登してしまいました。若干、登る方向が南寄りにずれたようです。

自然林で登山環境は非常に良い部類だと思います。

道が無いだけで。
山頂付近のギンリョウソウ
山頂付近は、いたるところにギンリョウソウが咲いていました。

落ち葉の間から咲いているのが多かったです。

他に花はありませんでした。
山頂
殺風景な山頂です。

三角点だけで他には小さな「三陀山」の看板。

下手すると、どこの山頂か確認できなかったりして。

下山はテープが有ったので北西方向に下り、もう一度、地形図に描かれている峠道を探すことにしました。
峠から苅又山
三陀山から赤テープを頼りに北西に下りました。地形図の峠道があるはずの付くから苅又山が見えていました。

地形図上の峠道を行ったり来たりしながら探しましたが、見つかりません。赤テープはまだ先まで続いているような感じですが、方向が違うので諦めて、道無き斜面を下ることにしました。

自然林で下草も無いのですが、急斜面なのがちょっと問題。しかし、下降可能。
下山時の滑落地点
急斜面を降りて来て、標高もかなり登山口の近くになってきたので沢に下りました。これが、大失敗。

水の流れている所はツルツル滑るので写真右側に登って、沢を避けようとしてる最中に、持った木が枯れ木の為、折れてツルツル部分に滑り落ち、この写真の上部から手前の木と岩の堆積部分まで滑る。

ズボンもシャツもびしょ濡れ。右手中指の爪の先端が剥げて出血。

大事に到らなくて良かったです。

【後書き】
 地形図に描かれている峠越えの道は現在は無いと考えて良さそうです。
 この山は沢沿いに登り、適当な地点から尾根に上がれば、山頂には着けそう。今回のコース、ほとんど植林は無く、自然林の中を静かに歩けて、思ったよりも非常に良いコースでした。
 今回、初めて結構な距離を滑り落ちました。単独登山では、もしもの場合、誰も助けを呼んでくれません。山頂以外、携帯も繋がりません。やっぱり単独では、通常の2倍以上の用心深さが必要だと思いました。軍手も持っていかなかったし。少し気が緩んでいたかも。反省。

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